(改悪)青春18切符の仕様が変わるらしい
青春18きっぷは、JR6社の特急列車や新幹線を除くほとんどの路線が乗り放題になるきっぷです。これまでは、1回(夏期)に5回分を12,050円で購入できましたが、今回の変更内容は以下の通りです。
改善点
自動改札機での入出場が可能に(最大の改善点)
新幹線オプションの利用範囲が広がる
3日間用のきっぷ(10,000円)が新たに発売される
改悪点
きっぷ1枚で複数人が同時に利用できなくなる(改悪)
5日連続使用に限定される(最大の改悪)
変更なし
5日間用きっぷの料金は、これまで通り12,050円
※すべての変更を把握しているわけではありませんので、正確な情報はご自身でお願いします。
考察
これまで青春18きっぷは、駅員による手動での切符確認が必要で、場所によっては窓口に行列ができていました。2〜3分並ぶこともあり、駅員の負担が大きかったのは事実です。JRとしては、この負担を軽減するために、自動改札機を使いたかったのではないかと考えられます。
しかし、自動改札機ときっぷのプログラムの都合上、選んだ5日間を自由に使わせるのは難しかったのかもしれません。そのため、5日連続使用にするしかなかった可能性があります。
一方で、新幹線オプションの拡充や3日間用のきっぷを新たに発売するなど、利用者に対する補填措置が取られました(ただし、公式には「補填」とはされていません)。
それでも、これだけでは利用者にとって十分な補填とは言えないように感じます。利用者から不満の声が上がるのも無理はありません。
提案(ここからは5日連続にするならこれぐらいの補填が欲しかったという内容になります)
3日用きっぷが10,000円で発売されたものの、これだけでは不足していると感じます。例えば、2日用きっぷを6,000円や1日用きっぷを4,000円で発売すれば、利用者の不満は少なかったかもしれません。1日用であれば転売のリスクもなく、紙のきっぷなので売り切れることもありません。
また、新幹線を除く特急列車を乗り放題にする案も考えられます。特急列車は過疎地域で特に役立ちます。例えば、以下のような発車標の駅では、特急列車が頻繁に出ています。
特急 09:30
普通 09:50
特急 10:10
特急 10:40
特急 11:00
普通 11:30
このような地域では、特急乗り放題のきっぷが大いに役立つでしょう。この程度の改悪があるのであれば、それ相応の補填も必要だと感じました。
何よりも大事なこと
改悪について散々言及してきましたが、「完全な廃止にならなかった」というのは安心しました。